メディア　フラッシュメモリー

１００倍速？

CFカードの殆どが具体的なアクセススピードではなく、倍速で表示されています。

では、何にたいしての倍速なんでしょうか？答えは音楽CDの転送速度１．２ Ｍｂｐｓが基準になっています。
つまり100倍速は１２０Mｂｐｓとなります。

ｂｐｓはbit per secondの略で100倍速とは1秒間に120メガビットの転送能力があると言う意味になります。

例えば１０MB（メガバイト）の画像ファイルがCFにあって、PCにコピーしたとすると１０メガバイトX８＝８０メガビットですから、100倍速のCFだと0.666・・秒で読み出し終了。

PCやデジカメからCFカードに記録した場合が書き込み速度。
手元にある133倍速のCFカードの論理的な読み書き速度は共に約19.95MB/秒。

※PCやデジカメのデータ処理能力、カードリーダーライターの能力等、速度低下の要因が絡みます。

実際に簡単なソフトを使って計測してみると下のような結果がでました。

133倍速CFでは、読む速度は論理値を遥かに上回って1.5倍ものスピードが出ています。反面書き込み速度は49％程度。

そこで、300倍速の同メーカーのCFも計測してみたところ、読む速度は133倍速のものと殆ど変りませんが論理値の６７％程度、書き込み速度は論理値の３７％程度。

書き込みに関して133倍速より300倍速の方が2倍近く早いですが対論理値比較だと、133倍速の方が成績が良い。

読み出しの速度が頭打ちの結果になったのは、使用したUSBカードリーダーがボトルネックとなって29MB/秒が限界なのではないかと推測出来ます。

CF 4GB Trancend x300（論理値45MB/秒）
CF 8GB Trancend x133（論理値19.95MB/秒）

私はRAW撮影がメインですから、1ファイルあたり１０MB以上になることが多く、メディアの転送速度はとても重要な要素です。今後もハイスピードでエラーフリーのメディアが開発されていくことを期待しています。

（文／中尾）